結婚前、私と妻は全くしかるべくして出会ったカップルだと思っていました。驚く程趣味や興味が一緒で、友人達からも2人はよくお似合いだと言われていました。しかし、結婚式が終わり新婚旅行に向かう車の中で、二人がいかに異なった人間であるかをありありと気付かされ、その後の二人の生活の中でその違いをさらに深く知ることができ、今ではそれを楽しむようになってきました。
まず、妻は女であり私は男であると言う生理的な違いです。妻の体は柔らかくなめらかで、私の体は堅くゴツゴツしています。そして妻は、 いぐるみや柔らかく手障りの良い物が好きです。私はコンピューター機器やオーディオ、車など堅く強い物が好きです。妻はガーデニングやファッション、買い物に時間を費やすのが好きですが、私は山登りやサッカーなどチャレンジを求められるスポーツが好きです。妻はおしゃべりしたり、考えたり、感情を表現したりすることが好きですが、私は何かを作り上げたり、挑戦したり、やり遂げる達成感のあることが好きです。
そして、私達は違った性格を持った人間だと言うことです。ある本によると、おおまかに分けて4つのタイプの性格があると言います。それぞれ難しい名前が付いていますが、ここでは4つの動物に例えてみます。ゴールデンレトリバー、ビーバー、ラッコ、ライオンです。 ゴールデンレトリバーは大きくて物静かで、子供の 倒をよく見る犬です。注意深く身を守り世話好きで温和な性格です。番犬のように素早く飛びかかるような行動はしません。けんかを好みません。また、働くよりのんびり休んでいるのが好きです。
ビーバーは働き好きな小さな動物です。人間だったらブルド−ザ−やクレーン車を使うようなダムを川や池などに作り上げます。いつも仕事の効率性を考え、働くことが楽しみなのです。おしゃべりをするような時間などなく、あまり温和な性格ではありませんが、計画性に富み、完璧主義の働き者です。
ラッコは愉快な動物です。いつも、どんなことでも遊びにしてしまいます。動物園へ行ってラッコを眺めて御覧なさい。食事をする時も、仕事をする時も、休む時も遊んでいます。ラッコにとっては人生は1つのゲームなのです。笑ったり、周囲を笑わせたりするのが大好きです。でもラッコにお金を渡さないように注意して下さい。パーティーをして全部使ってしまいますよ。それから、期限 りに仕事を完成するなんてことは期待しないで下さい。時間の感覚などまるで無いのですから。人生はゲームなのですよ。
ライオンは期限 りに仕事をします。物事を任せられるのを好み、決断したり自分のやり方で行動するのが好きです。威張っていて、他をコントロールします。言うことを聞かないやつは食いちぎってしまいます。しかし緊急時態や災害が襲ってきた時は素早く行動し、自然に他はライオンに従うのです。誰よりも強く、速く、大きく、一番の存在でいたいのです。しかしビーバーのように緻密な仕事には向きません。
私は、ライオンとビーバーの性格をもっています。妻はまるでゴールデンレトリバーです。妻は私に、荒々しく威張るのではなく温和で家族を守って欲しいと思っています。また妻は周囲を和やかにするラッコのような人が好きです。私は以前、笑ったりゲームをしたりすることは、馬鹿らしいことで時間の無 だと思っていました。でも歳をとるにつれ、笑いは人を若々しく健康に保つことに気付きました。もし私がこのことを妻から習っていなかったら、しょぼくれ爺になっていたことでしょう。
結婚して何年もかかって、妻と自分との違いを楽しみ始めました。私は強くたくましくあって、同時に温和で優しくいることを習いました。ライオンは十分注意しないと、たやすくゴールデンレトリバーを傷付けてしまいます。また、時々仕事を中断して妻と一緒に映画を観たり、ゲームを楽しんだりすることにしました。笑いがなければゴールデンレトリバーは気が沈み、ライオンは威張り出し、ビーバーは欲が出ます。私たちはお互いから習うことが必要なんです。
あなたがた夫婦はどんな性格を持っていますか。違いは何処ですか。ぜひ今日から、違いを楽しむこと、つまりお互いに習うことを始めてください。結婚って奥深いものなのですよ。
Warren Okerman
満ちあふれる喜びの秘訣
「私の新しいお母さんが私のためにいいことをいっぱいやってくれた。教会に連れて行ってくれたり、ペットを飼わせてくれたり、ピアノを習わせてくれたりした。毎日、私を愛している とか私のことが好きだと言ってくれた。しかし、私の心の傷は簡単には直らなかった。私はお母さんが思い直すのを待っていた。もし私が思い切って悪いことをしたら、今までの人と同じように私を捨てるだろうと思っていた。
だから、お母さんが私を傷つける前に、私がお母さんを傷つけようと思った。つまらないことで、けんかを売って、思い りにならない時はかんしゃくを起こした。お母さんが私を止めようとしたら、お母さんをなぐった。しかし、お母さんはあきらめなかった。私を抱きしめて、『とにかく愛してるよ。』と言ってくれた。
この新しいお母さんのところに来た時に、私は勉強がうまくいってなかった。だから、お母さんは私がしっかり宿題をできるようになるまできびしかった。ある日私がテレビを見ていたらお母さんは部屋に入ってきてテレビを消した。そして、『宿題が終ったら見ていいよ。』と言った。私は爆発した。教科書をお母さんに投げつけた。『お前が嫌い。ここにはもう住みたくない。』と私は叫んだ。
お母さんがもうまもなく私に荷物を整理して出て行くように言うだろうと思って待っていた。でも、言わなかった。『私を施設に送り返さないの?』と聞いた時にお母さんは言った。
『あなたがやっていることは決して好きじゃない。でも、絶対返さない。私たちは家族です。家族は互いのことをあきらめない。』
それで初めて分かった。この人は違う。私を捨てない。本当に私を愛している。そして、私もこの人を愛していると分かった。涙を流しながら、私はお母さんを抱きしめた。」
シャロン・ウォーリーという16才の子の体験談です。聖書にこうあります。『私(神)の愛の中にとどまりなさい。あなたがたの喜びが満たされるためです。』ヨハネ15章9節、11節
Graeme Fawcett
We’re Pregnant! 妊娠しました!
私たちには8ヶ月になる息子がいます。昨年の初夏、始めて妻の妊娠を知った時の喜びがどんなものだったか、きっとみなさんにも想像していただけるでしょう。喜びと興奮で心は雲を突き抜け、天にも上る思いでした。9ヶ月の間、大きくなって行く妻のお腹とともに、赤ちゃん誕生の期待に満ちた喜びは膨らんで行きました。
しかし(我々男性軍には特に)考えてもいなかったと言うか、心の準備が出来ていなかったことも起り出したのです。妊娠中の妻は、胎の中の赤ちゃんの成長とともに母体自身もいろいろな で変化していくのを日々感じ、心も体も徐々に対応して行きました。が、時々夫達はそれに気付かないのです。
妻は妊娠中気分がとても高揚していて、『人生全てバラ色』のように振る舞ったものでした。青空を見ては歌い、水の流れや木々の紅葉を見ては弾んでいました。そばにいる私迄もハッピーにしてくれました。しかし次の瞬間、ぽろぽろと泣き出したのです。理由を聞くと、私が一緒に散歩に行きたいと言い出さなかったとか、わたしがチョコレートを食べ過ぎるとか、まるでおかしな理由でした。妻の性格外の行動でした。私達はすでに結婚して3年が過ぎており私は妻の性格をよく知っていたので、これは妊娠のせいだと笑って済ませ、話の種に出来ました。
また妻は疲れ過ぎて、家事が思うように出来ない時もありました。切らして欲しくないものを買い忘れたり、夕食に有り合わせで作った私のあまり好きではないものが並ぶ時もよくありました。これらが妊娠のためと気が付かなかったら文句を言いはじめ、それでなくても沈んでいる妻の気分をさらに惨めにしていたことでしょう。
妻の妊娠中を楽しくするか辛くするかは、我々男性軍にかかっています。今迄一緒にしてきた事ごとが出来なくなるからと言ってイライラするか、2人の赤ちゃんを世に送りだすための大仕事をしている妻をいたわり、妻の喜ぶことを考え行動するかは、夫達の手の中にあるのです。
さて赤ちゃんが生まれてきたらこの話は終わりと言いたいところですね。しかし、赤ちゃんの世話をするというのは我々男性には想像も出来ないほどの時間と体力を必要とします。また出産を済ませた女性の体は弱りきっており、完全に回復するのに約6ヶ月かかります。(分娩時の痛みは女性だから耐えられるのであって、男性には死 程の痛みと言われています。)可能な限り助けてあげることが、夫として父として愛を示すことだと思います。家事や育児をするなんて時間の無 のように思える(?)かも知れませんが、子育ての一番最初のこの時期に、自分自身の家族のために時間と労力を裂くことは、何よりも価値のあることです。さあ、ほんの短いこの時期を大いに楽しみましょう。
Richard & Chisa McIntyre
夫婦喧嘩の効用
夫婦喧嘩もストレスの解消になります。長い夫婦生活の中では、お互いへの不平や不満がたまってくるのは に珍しいことではありません。フランクに何でも言い合えある状況ならいいのですが、そうでない場合は、もやもやした気持ちが確実にたまって、ついに大爆発を起こしかねません。ほどほどのあたりで、噴き出させるのも一つの知恵ではないでしょうか。喧嘩は仲のいい印で、喧嘩がかすがいになっている場合もあります。
喧嘩によって、私たちは相手を知ることができます。恋愛にまさって、本当の相手を知ることができます。これは夫婦としての長いつきあいのコツを教えてくれます。喧嘩はこの特定の相手とうまくやっていくための、微妙で独特の技術を飲み込ませてくれます。こうして、ツーといえばカーの、息の合った夫婦に成長していきます。ここに夫婦喧嘩のルールを説明します。
1. 子供を参加させない。
2. 暴力を使わない。
3. お互いの肉体上の欠点を言わない。
4. お互いの身内の悪口を言わない。
5. 過去の傷に触れない。
6. いってみてもはじまらないことを、むし返さない。
7. 特にプライドを傷つけることには触れない。
(人それぞれにあるはず)
一言でいえば:
「身心に傷を残さない喧嘩を」
「夕立ちのような喧嘩を」
「二日酔いのない喧嘩を」
聖書にも、賢い喧嘩の仕方が一言記されている箇所があります。
「Do not let the sun go down while you are still angry –
日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。」エペソ4:26
お互い納得のいかないまま、又腹を立てたまま、ムカムカしたまま、床につくなんてほど、気分の悪いものはありません。パーッと出し切って、後はスカーッと仲直り、そんな喧嘩をしたいものです。
「夫婦を結ぶ愛」岸 義紘著より、一部抜粋
男性が信じる4つの嘘
・女性を理解することは不可能だ
・女性は 倒な存在だ
・女性は男性より劣っている
・男性は女性を支配するベきだ
最後の切り札「赦し」
「赦す」ということは、結婚に於いて大切な要素です。誰でもしばしば、間違った仕方で間違ったことを、言ったりしたりします。相手の間違いに対して『赦す』ことを望むか望まないかは、私達のチョイスなのです。
アテンション!
健全な結婚を保つために必要なのは、お互いをアテンション!する(注意を注ぐ、気にかける)ことです。植物に水をあげ日光に当てれば、それは育っていきます。反対に暗い隅の方に放っておくと、それは枯れてしまいます。