BABY FEEDING SCHEDULE
赤ちゃんのはじめの一年
第1段階 スケジュール確率期 誕生から8週
第2段階 夜の睡眠の延長期 9〜15週
第3段階 昼、起きている時間の延長期 16〜24週
第4段階 スケジュールの展開期 24〜52週
第1段階
スケジュール授乳という考え方は聞いたことはありますか?スケジュール授乳は、授乳だけではなくて、赤ちゃんの一日の生活を、きちんとした規則正しいものに、最初からしてしまうというものです。欲しがる時、泣くときにいつも与えるという自律授乳は、空腹以外の理由で泣いている赤ちゃんの本当の必要を見落としがちなうえ、精神的、感情的に、「泣けば、親がすっとんできて、何でも言いなりになってくれる」的な思考回路がおのずとできてしまい、家庭内での赤ちゃんの位置の今後を考えると、夫婦が一番で、赤ちゃんはその二人に与えられた、大切な贈り物というよりも、夫婦関係も何もかもおいといて、とにかく、赤ちゃん中心!という現代の日本の家庭によく見られる典型的な王子様、お姫様症候群になりがちです。いずれ、成長して、三度のお食事や、お昼寝、ねんねの時間など、規則正しい生活を誰でも始めていくのだから、それなら、他の癖が付く前に、最初からそれにうまく適応させて育ててあげようという、姿勢が大切です。
具体的に、本には、逐一、誕生から8週目、9〜15週目。16〜24週目。25〜55週目。という形で、授乳時間を少しずつあけていったり、お昼寝の回数を減らしていく方法が詳しくかかれていますが、とりあえず、最初の8週までに、うまく軌道に乗せるのと、その第1段階が終わる頃に、95%の赤ちゃんが、夜はもう起きずに朝まで寝てくれるようになるので、それにむけて、頑張って下さい。その時々で色んな問題や心配事が発生しますから、またその度に質問、電話ででもいつでも連絡して来て下さい。
まず基本のスケジュールは、授乳、遊び、寝る、この3つの繰り返しで、形成されます。この順番がすごい重要!授乳中に眠くなってしまう(特に新生児)ことが多くて、そのまま寝せてしまうお母さんが多いけれど、まずそれは、消化によくない(大人でも食べてすぐは寝てはだめっていうでしょ)し、歯が生えてくると、ミルク中の糖分が残ったままで寝ると虫歯の原因にもなるし、あと、それで寝貸し付ける癖をつけてしまうと、おっパイがないと寝れなくなってしまう、つまり、自分で眠る癖がつかなくなってしまうので、眠そうにしていても、頑張って起こして(足をこそばしたり、ほっぺをなでなでしたり)しっかり、お腹一杯になるまで、おっパイを飲ませる事が大切です。ここで、寝せてしまって、おっパイをお腹半分ぐらいしか飲ませないと、逆に1、2時間ほどでまたすぐにお腹が空いて泣きだし、長く深く寝れない原因にもなります。そして、次に、遊び。遊びっていっても、新生児のときは、何ができるわけでもないから、ただ起きている時間という解釈でもいいかな?起こしていて、だっこしたり、話しかけたり、あったかい日はお散歩に連れていったり、そういったアクティビティーを意味します。それから寝せる。この3セットで、1ラウンド。新生児の間は、この1ラウンドを2.5〜3時間で繰り返します。1日のスケジュールとして見ると、このラウンドが24時間中7〜9回ということになります。
最初の頃は慣れないので、私も授乳に30分以上かかっていました。片方のおっパイを最低でも10分吸わせて、もう片方も10分っていう形がベーシックですが、よく眠りそうになる赤ちゃんなどは、5分交代で、右左、右左とその間にゲップをさせながら、よく動かすと、寝そうになっても起きながらよく飲むみたい。それだけだと、20分ぐらいでは終わりそうなものだけど、なかなかゲップしなかったり、くわえさせるのにてこずったりとかで、結構時間かかってました。あと、起こしておくために、途中でおむつを替えたりもしました。
その後、少しの間起こしていて、大体最初のうちは、遊びの時間が終わる頃が、大体授乳を始めた時間から、約1.5時間ぐらいたってからぐらいになります。ジェイクは最初から3時間のスケジュールにピッタシはまったほうなので、残りの1.5時間を寝ていました。でも、そんなにきっちりと時間に縛られなくても、睡眠時間が大体1時間から2時間ぐらいあれば、十分です。ということは、起きている時間は、授乳、遊び時間をあわせて、1時間から2時間ぐらいかな。ここで、問題となってくるのは、よく寝る子だった場合、2時間ぐらい寝て、次の授乳の時間が来ても、まだ、寝ていることが多くて、おっパイがよく足りているという、いいサインではあるんだけれど、寝ているのを起こすのが、なんか勿体ない気がしていやだったんだけど、ここで、寝ているからといって、そのままにしていると、2つの問題が出てきます。
1つめは、お母さんの、おっパイ製造工場のために。この頃は、空だったおっパイに、赤ちゃんが必要な量のおっパイを、必要な分作る製造システムを立ち上げる段階。このころ、5時間以上授乳にあけてしまうと、その製造システムがうまく回らなくなり、おっパイが必要分でなくなったり、止まってしまったりしてしまうらしい。それと、もう一つの重要なポイントは、赤ちゃんに、昼と夜の差をつけさせるということ。昼は、寝ていても起こされて、おいしいおっパイでお腹が一杯になり、その後は、どこかに連れていってもらったり、沢山話しかけられたりする時。それから、夜はアクティビティーが少なく、長く寝るとき、という差を早くつければつけるほど、夜通し寝ることができるようになります。
だんだん眠くなってくると、ぐずってきたりするので、分かるようになると思うけど、寝る時間になったら、自分のお布団のなかに、寝せて、一人で寝させる。これがまた、大きなポイントの一つ。ここで、だっこをしながら寝かし付けたり、ハイローチェアなどで、揺すりながらその振動で寝かし付けたり、とにかく、何らかの方法で寝かし付ける癖を付けると、それがない限り、寝れない子になってしまいます。つまり、寝る時間が来たら、お布団に入れられて、自分で眠ることができる子にする。これは、後後のお母さんの、大きな安心材料の一つ。忙しい最中、夕飯のしたくもある、電話はなる、なのに、赤ちゃんを揺すらないとギャーギャー泣くっていうのが、日本のお母さんの大半の夕方の図だけど、それが無い、Babywiseの赤ちゃんは、とにかくこれが楽。ただ、これも癖付けをしてあげないといけないので、最初、少し泣くのを我慢して見守る時間が必要です。よく寝たジェイクだったけど、時々やっぱり、なかなか寝付けない時もあって、これが、親としては聞いてるのが、すごい辛かったけど、いまは、その時頑張って本当によかったと思えるよ。泣いたっていっても、よくよく時計を見て見ると、案外10分しか泣いてなかったり、ってのが殆ど。でも、どうしても駄目なときもやっぱりあって、そういうときは、エネルギーが有り余って、余計に興奮して、寝れなくなることもあるので、「そんな時もあるよねー」とかいいながら、だっこしたときもありました。そのへんは、フレキシブルに。ただ、泣くのにはやっぱり、理由があるので、それを全てクリアして、大丈夫なら、寝付くまでに10分、15分泣くのは、最初のうちだけです。そのうち、「あー、寝る時間か」ってなもんで、じきに、寝る前に泣くのはなくなります。
その泣く理由っていうのの、主なものが、おむつが汚れている、お腹が空いている、興奮しすぎ、ガスがたまっている、具合が悪い、どこかが痛いってぐらいかな。だから、各々その必要に応じて、ニーズを満たしてあげて、どれもクリアしていたら、寝付く前の泣きだと割り切って、少し我慢してみて下さい。だんだん、泣き方で、分かってくるようになります。これは、すぐにいって様子をチェックしないと、と思って見にいって見ると、顔の上に、タオルとかがかかっていて、怖い思いをしていたとか、だっこして背中をさすってみると、げっぷしたとか。
というわけで、モデルとなるスケジュールパターンを紹介します。(これと、全く同じにならなくても、赤ちゃんとお母さんのペースで、なるべく上にあげた時間のフレームの中で、似た内容でできれば問題なし!)これは、私の実際にやってみたスケジュールです。
1. 朝 8時、 1回目の授乳。9.30〜10.00頃に寝かせる。
2. 朝 11時。出産したクリニックのときからの影響で、この時間にお風呂に入れていました。
(お風呂にはいるのを、遊びの一つにしてもいい。ただ、飲んですぐ直後のお風呂は危険!)
2回目の授乳。12.30〜1.00頃寝せる。
3. 昼 2時 3回目。
4. 夕方 5時 4回目。
5. 夜 8時 5回目。
6. 夜 11時。この、一日最後の授乳だけは、上にあげた、授乳、遊び、寝るのサイクルをせずに、授乳の後、そのまま寝かしつける。(この頃にはかなり赤ちゃんも眠いので、おっパイの途中から、寝ないように必死で起こしながら、お腹一杯になるまでがんばる。)
7. この後が、問題となる深夜の授乳。おっパイが足りていれば、結構よく寝る子は寝る。でも、お母さんのおっパイ製造工場のために、5時間は開かないように、もし起きなければ、早朝4時には起こして、授乳。この時も、授乳後遊ばずにすぐまた寝せる。ジェイクはよく寝るほうだったので、起こさなければ、寝ていまsた。でも、毎晩4時に起こすようにしていると、だんだん、私の目覚まし時計が早いか、ジェイクが泣き出すかというぐらい、4時になったら起きるようになった。
これで、次の日、また8時から同じことを繰り返す。
これは、あくまでも、おっパイがしっかり足りている場合、また、よく寝てくれる子の場合なので、おっパイが足りなくて、途中で起きてしまい、泣いてしまう場合は、もちろん、お腹が空いているので、すぐにその時間から、授乳を始めて、そこから、2.5〜3時間で回す。最初のうちは、深夜の授乳が、2回以上になることももちろんあり。そうなっても、頑張って、2.5〜3時間のラウンドで乗せる。
おっパイが、足りているかどうかを見極めるポイントは、
24時間で、7〜9回の授乳回数がある。
1日、2〜5回の黄色いウンチ。1か月経つ頃から、少し減る子もいる。(うんちをもう少し長くお腹に溜めておけるようになるため)
1日、6〜8回、オシッコをしている。(授乳の度に、おむつを替えるとよい。その時に、しっかりおしっこが出ているかチェック)
オシッコが透明。(黄色じゃなくて)
授乳中、しっかりとリズムのある吸い方をしているか。ゴクって飲み込んでいる音が、リズミカルに聞こえるか。
だんだん日が経つに連れて、遊びの時間に、よく起きているか。いつも眠たそうに、だるそうにしていないか。
体重が順調に伸びているか。(これは、こまめに赤ちゃん様の体重計とかで計らなくても、だっこしながら、大人様ので月に1回でもチェックすれば大丈夫。取り合えず、1か月検診のときに大丈夫といわれるならそれで、オッケー)
このような感じでやっていくと、7週目頃から、夜中は6回目の夜の授乳後、次の日の朝一番の授乳まで、起きなくなってくるみたい。ただ、15%程の赤ちゃんは、あまりにきちんと、スケジュールにはまり過ぎて、夜も深夜の授乳の時間にきっちり起きるもの、と思ってしまう子もいるみたいで、9週目ぐらいになって、まだ、同じ時間に起きる子は、起きて泣き出しても、そのまま少し様子を見て、すぐに起こしにいかないで置いてみると、5〜30分ぐらいで、また寝てしまうらしい。それを、2、3晩続けると、もう、夜は起きなくなるらしい。
朝まで寝出すようになると、お母さんのおっパイ工場のほうが、夜中におっパイを作りすぎてしまって、朝起きたら、パンパンに張っているけれど、必要なら、朝一番に吸わせる前に、少しプレッシャーをとるために、窄乳して、それから吸わせると吸いやすいです。これも、長くて1週間ぐらいすると、すぐに、工場のシステムが適応されて、必要分だけ作るように調整します。それがすごいよなー。必要分だけ作る。時々、赤ちゃんの成長があまりに急すぎて、特に夕方頃、おっパイが足りていないなーと感じるときも出てきます。特に出産後10日頃、その後3、6、12週、それから4、6か月頃、多いらしいけど、その時に、足りないからといって、日本ではすぐにミルクを足すように指導されるけれど、あきらめずに、逆に、授乳間隔を30分ぐらい少なくして、1回の授乳も15分ずつぐらいに増やして、吸わせると、その乳首の刺激が脳でサインを出して、もっともっと、おっパイを作るようになります。だから、出ないならでないだけ、もっともっと、吸わせると、2、3日中には、がばーって出てくるようになります。ここで諦めたらだめ。
それから、出産直後、おっパイが出始めるまでには、長い人で1週間ぐらいかかる人もいるから、なかなか、おっパイがでないからって、心配しないで、気長に待っていれば、大体2〜4日ぐらいで、ぱんぱんに張ってくる。まだ出ないのー、とかってお母さんとかにいわれても、気にせず気長に待って。絶対大丈夫だから。それまでの間、産院の方針で、ミルクをあげるところもあるけど、それは気にせず、やればいいと思う。ただ、ミルクを飲ませる前に、5分ずつでもいいから、乳首を吸わせると、赤ちゃんも乳首に慣れやすいし、おっパイ工場もそれだけ早く刺激で反応するので、出産の疲れがとれたら、1日でも早く、まだ入院中のうちに、スケジュールにあわせておっパイを刺激するのを忘れずに。ただ、これは母子同室でないとなかなかできないけどね。産院の方針で、もし、できなくても、心配せずに、家に帰ってきてからやれば大丈夫よ。基本は、あせらず、ゆったりとした気分で。これが一番です。おっパイ工場はそういったお母さんの精神的な面にすごい影響されます。
第2段階
この時期の一番顕著なポイントは、夜の最後の授乳の後、次の日の朝のはじめの授乳まで、夜通し寝るようになると言う活気的な点です。この時期になると、赤ちゃんに昼と夜との違いが自覚できるようになってくるようになり、また、一度の授乳量も増えてくるので、腹持ちが良くなり、夜通しお腹を空かすことなく寝てくれるようになります。気をつけないといけない点は、夜の睡眠時間を、ミルクの赤ちゃんは11時間、母乳の赤ちゃんは9〜10時間以上延ばさないと言う点です。第一段階で、おっぱいのために、夜中、5時間以上授乳時間をあけないようにしていたのを、第2段階に入ってからは、わざわざ起こさずに、起きるまでおいてみるようにします。上手くいけば、そのまま次の日の朝の授乳時間まで寝てくれると言う具合です。母乳のお母さんは、10時間以上あけてしまうと、まだこの時点では、栄養満点でたっぷりのおっぱいを作る上で支障が出てきます。13週目に入る頃位には、夜通し寝るようになり、一日の授乳回数は5〜6回となります。授乳時間の間隔は3〜4時間と少しずつ延ばして行きます。
サンプルスケジュールは下記の通りです。(間隔は3〜4時間ぐらいであれば、この通りでなくても良い)
7時 起床、1回目の授乳
10時 2回目の授乳
1時半 3回目の授乳
4時半 4回目の授乳
7時 5回目の授乳
10時半 6回目の授乳
ここでの課題は、夜、最終の授乳の後、初めの頃は5時に起きたり、6時に起きたり、なかなか、次の日の朝の、希望する、最初の授乳時間まで持たない日が数日続くこともあるけれど、それが段々希望する時間(例えば7時)まで、起きなくなるので頑張ってみて下さい。まだ、早く起きてしまううちは、次の日の最初の授乳を一対何時にするべきかと言う点で、少しややこしい期間もありますが、早朝何時に起きたかによって、最初の授乳時間を、その大体3時間後ぐらいで設定し、その後の授乳時間も3〜4時間で少しずつ調節して、結果的に1日で決められた授乳回数(5〜6回)がすめば良いと言うことになります。例えば、夜10時半の後、次の日の朝の5時半に起きたとすると、次の日の最初の授乳を3時間後の8時半にして、その次を11時半、2時半、5時半、8時半、11時、とか言うくらいに、少しずつ調節して、何とかペースを6回にあわせていきます。
授乳時間の間隔を少しずつ開けて行く目安は、2.5〜3時間でスケジュールをまわしていても、ほとんど毎回、次の授乳のために、起こさないとならない、自分からはお腹が空いて起きない、というのが挙げられます。つまり、しっかりお腹がもっていて、十分間隔をあけることができるとみることができます。
こうやってやりながら、段々、10時頃の再週授乳の後、次の日の朝まで起きなくなってきます。こうやって、13週目位までには、3〜4時間、5〜6回の授乳のペースがつかめてくると思います。
第3段階
この時期が終わる事までに、離乳食を開始し始めます。最近はアレルギー等の心配事も多く、様々な問題が取りざたされています。特にこの点に注意しなければいけない赤ちゃん(親や兄弟がアレルギー体質等)は、かかりつけのお医者さんとも良く相談の上、焦らず、ゆっくり、赤ちゃんの消化器官が強くなるのを待って、徐々に始めます。かつて3ヶ月頃から、味やスプーンにならせるためにと言う目的で野菜スープの上澄みや果汁等を赤ちゃんに少しずつ与えるよう指導されていた事もあるようですが(最近でも日本の保健所等ではこの考えが浸透しています)、不必要にアレルギー反応を誘発するだけでなく、歯の生えるのが早い赤ちゃんには、虫歯の危険も出てきます。最近では欧米でも6ヶ月頃まで離乳食の開始を遅らせ、消化器官の発達を待って徐々に食べさせるよう勧めているようです。6ヶ月にもなれば、スプーンの練習等は無くても、充分赤ちゃん自身に「食べたい!」という意志も出てきますから、わりとすんなりとスプーンや、新しい食感、味も受け入れてくれるようです。
この頃の授乳ペースは、同じく3〜4時間ペースで、5〜6回授乳となります。離乳食の開始は時期を見て、お母さんも比較的余裕があってゆっくり用意が出来、ゆっくり食べさせてあげられる昼間の1回を選びます。まず、1さじずつ、3日間程同じ物を続けて与えます。もしも何もアレルギー反応が内容なら、量を2さじ、3さじと増やし、5さじ位食べれるようになったら、次に新しい食品をまた1さじから与えます。新しい食品は必ず1さじからあたえ、1品目とします。何か体に合わない等でアレルギー反応が出た際、何が原因かがすぐ分かるためです。赤ちゃんが食べやすい食品や、その調理法、離乳食の詳しい内容に関しては、市販の本等を参照にして下さい。いわゆる3大アレルゲン(大豆、卵、牛乳)や、最近アレルゲンとして注目されているバナナ等、アレルギーの心配のある赤ちゃんには、お母さんも色々勉強して、おっぱいやミルクでまだまだ一杯栄養が取れているうちは、あせって色々な食品をあたえ、消化器官に無理を強いるよりも、まだまだ一杯赤ちゃんとのスキンシップを楽しんで下さい。
授乳との兼ね合いは、離乳食を始めたら、まず食べさせて、その後すぐにおっぱい、もしくはミルクを与えます。それで1セットです。この段階の終わり頃までに、安定させて行きたいサンプルのスケジュールは下記の通りです。
7時 起床、1回目の授乳
11時 離乳食、2回目の授乳
3時 3回目の授乳
6時半 4回目の授乳
10時 5回目の授乳
授乳を続けるお母さんは、この時期、夜の授乳後、次の朝までの時間を10時間以上あける事は避けるべきでしょう。余り間隔が開き過ぎると、朝までオッパイが溜まりすぎ、乳腺炎を起こす原因となったり、その後、1日のおっぱいへの刺激も5回しかないと、充分おっパイを作るためのプロセスが壊れがちです。
第4段階
この段階も、10ヶ月頃までをめどに、離乳食を進めて行きます。それと同時に、少しずつ授乳の間隔を広げ、回数を減らして行きます。2回食を夕方の授乳の前に始めますが、新しい食品はこの頃になっても必ず午前中、またはお昼の時間に食べさせ、万が一アレルギー等のトラブルがあっても、診療時間内に通院できるよう、新しい食品をよるに食べさせるのは避けるのが無難です。2回食のうちは、できるだけ5回の授乳を続け、3回食を始める頃から、最後の夜の授乳を抜きます。10ヶ月になる頃には、下記のサンプルスケジュールを目標に、少しずつ離乳を進めて下さい。3回食が確立するし、赤ちゃんも一人前に他の家族の皆と一緒に食事ができるようになる事も、家族の一員としての意識を高め、大切な習慣です。そのため、原本のスケジュールを少し改善し、日本人の生活習慣にそぐった日本版のスケジュールを実行してみました。それも参考にしてみて下さい。
(アメリカ版:夕食の時間が早い)
8時 起床、朝食、1回目の授乳
12時 昼食、2回目の授乳
4時 夕食、3回目の授乳
8時 4回目の授乳
(日本版:おやつをはさみ、家族との夕食時間を取る)
8時 起床、朝食、1回目の授乳
12時 昼食、2回目の授乳
3時半 おやつ、3回目の授乳
7時 夕食、4回目の授乳
(その他)
1. 断乳について
断乳の時期は、お母さんそれぞれの考え方や、体調等、色々な要素を考慮した上で、母子共に体調もよく、授乳、離乳食のスケジュールも完全に確立し、安定した時期を充分過ごした後に設定します。まず、都合の付きやすい昼間の授乳から抜いて行きます。(朝一番の授乳は一番最後まで続けます。朝のおっぱいの張りが一番強いためです。)昼食後、本来ならしていた授乳をせずに、代わりに飲ませれる子にはステップアップのミルクを、与えます。母乳一本で来た赤ちゃんの中には、哺乳瓶を嫌がる子もいるので、ストローやカップで飲むだけ与えましょう。それを3〜4日続けます。次の午後の授乳までにあまりにおっぱいが張るようなら、少し搾乳しますが、我慢できるようならできるだけそのままにしておきます。(搾乳の刺激によって、ますますおっぱいを作ってしまうため)そうやって、1回ずつ、3〜4日かけて断乳して行きます。最後に、朝一番のおっぱいを断乳しておしまい。ご苦労様でした!
2. 夜の授乳を止める時
せっかく夜しっかり寝てくれるようになったな、と思ったら、その最後の夜の授乳を止める時期!これを止めたら、また夜中に起きてしまうのでは?!?というのは皆が心配する事です。例えば、4時間間隔でのスケジュール(6時、10時、2時、6時、10時)の最後の授乳を止める時には、10時の授乳をいきなり取り除くのではなくて、毎晩10時まで待たず、15分ずつ早めに起こしてみます。9:45、その次の夜は、9:30といった形です。そして、4回スケジュールの最後(例えば8時。目標は8時、12時、4時、8時です。)に少しずつ近付けて、最終的に最後の授乳を止めます。ただ、私個人の経験からは、3人ともいきなり最後5回目の授乳を止めても、次の日の朝まで寝ていました。
3. 成長期 Growth Spurts
赤ちゃんの成長に、特に急な成長期を見る時があります。多くが最初の10日目に、急に今まで寝てばかりいた赤ちゃんが、次の授乳時間まで待てずに泣き出したりします。その後にも、3、6、12週目頃、そして4ヶ月、6ヶ月頃に同じように、起こすまで寝ていた赤ちゃんが早く泣き出します。これを赤ちゃんの食欲の成長期と呼びます。授乳をしているお母さんは、いつもよりも授乳自体に時間がかかったり、赤ちゃんが飲んでも飲んでも、足りないのか、文句を言って泣き出したりします。そんな時は、お母さんのおっぱい工場が赤ちゃんの必要分のおっぱいをしっかり作って行くために、もっと多くの刺激を必要としている証拠です。足りないからと言って、ここでミルクを足してしまうと、おっぱいをくわえる事によって与えられていた刺激が減ってしまい、その結果、おっぱいを作れなくなってしまいます。数日間は母子共にフラストレーションがつのりますが、今まで例えば3時間間隔でやっていた授乳を2時間半にして、もっともっと、間隔を狭め、沢山赤ちゃんに吸ってもらいます。必要なら、1度授乳の回数を増やしても構いません。そうする事によって、たっぷり刺激を受けたおっぱいが、2、3日後には、あれーっとびっくりする程にたっぷりのおっぱいを作ってくれます。パンパンに張って痛い位になる事もあります。ちゃんと、赤ちゃんの必要な分だけ、おっぱいを作る事のできる機能が備えられているんですね。
4. 歯のはえ始め Teething
本来日本では、多くが欲しがったら、欲しい時に、欲しい分だけ授乳するという、「欲求授乳」が奨励されています。そのため、夜中も、空腹とは関係無しに、眠気の誘発剤かのように、添い寝しているお母さんのおっぱいにしがみついて、数時間の睡眠を繰り返す赤ちゃんが多く見られます。そのような赤ちゃんの場合、歯がはえ始めた時も、その痛みから泣いて起きる事もあるのでしょうが、結局いつもの通りおっぱいを与えられて、そのまま眠気に襲われて、さらに数時間寝てしまう、と言う事を繰り返しているので、欧米で言うティージング(teething)と言う現象が見落とされがちです。ところが、赤ちゃんの時から夜通し寝る習慣がついている「スケジュール授乳」のベビーワイズの赤ちゃんは、歯がはえ始める頃に、突然夜に叫び声を上げて泣き出す、ティージングの現象が見られる事があります。その以前から起きている間も急によだれが増えたり、かたいものを歯茎で噛みたがったり、歯茎が腫れ上がっていたり、中には発熱や、鼻水、ほっぺが真っ赤になると行った現象も、ティージングにはつきものです。欧米には、この時分に歯茎に付けるティージング・クリーム(軽い麻酔薬が含まれているクリームで、歯茎の痛み止め効果がある)というのも売られています。昼間は活動も多く、寝る時間も1~2時間のため、余り途中で起きる事も少ない赤ちゃんですが、夜通し寝ている間に、眠りが浅い時等、痛みのために起きてしまい泣き出します。そのような時は、前述のティージングクリームを付けるか、起こして少し気を紛らわせてあげて、また寝るように促します。ここでお腹が減ったのでは?という不安から、おっぱいを与えてしまうと、それが癖になり、夜、おっぱいが無くてはねつけない事になってしまいますので、明らかに空腹のために泣いている、と言う場合をのぞいては、おっぱいで気をそらす事はできる避けるべきです。ティージングと言う現象自体が、日本では完全に見落とされているので、なかなか他での情報を得る事もできず、不安になるお母さんも多いかもしれませんが、大丈夫!このティージング、殆どが数日間で、すぐに可愛い白い歯が顔を覗かせますよ。