初めての夫婦喧嘩 – A Real Example
待ちに待った結婚式、夢のようなハネムーンが過ぎ、2人の新しい生活が始まりました。最初の2ヶ月、私はアルバイトをしていました。朝、朝食の支度、洗濯、洗い物をし仕事へ。5時になると家に帰り、早速夕食の支度、洗濯物をたたみ、食事。夕食の後は洗い物をし、部屋をかたずけて… 忙しい毎日でした。休日には家の掃除に精をだし、妻として日本人の女性ならだれでもするように、夫に仕え、身の回りの世話をし、我ながら頑張っているなと思っていました。
一週間が過ぎた頃、夫がイライラし始めました。私に対して不満があるようでした。私が動き回っていると、そばにやってきて抱きしめたり、軽くキッスをしたりして、私の動きを止めようとしました。何度もやってくるので仕事がはかどらず、私もイライラしてきました。
そして遂に、夫が怒りだしました。私には、なぜ夫が怒っているのか分かりませんでした。仕事もして家のこともきちんとしているのに、これ以上何をしろと言うのか。そして夫が言ったことは「食事なんか毎日同じでもいい、マクドでもいい。部屋なんか散らかっていても構わない。それよりも、座って音楽を聴いたり、テレビを見たり、話したりして2人で一緒に時を過ごしたい。結婚すると言うことは、一緒に生きると言うことで、どちらかが忙しく相手に仕えることじゃない。」
目の覚めるような言葉でした。私としては、家をきちんと守ることが、過ごしやすく整えることが、妻としての役割と思い、そうすることによって夫への愛を示していました。愛しているから仕えていたのです。でも夫には、それが じていませんでした。一緒にいること、それが夫の愛の示し方だったのです。
そして3年後の今、2人で当時のことを思い出しながら、この文を一緒に書いています。隣の部屋では、2ヶ月前に生まれた赤ちゃんが眠っています。
Richard & Chisa